良い製品でもアイデア、タイミング、継続は難しい

こんにちは。エンジニアの石川です。
昔話になって恐縮ですが、良い製品でもタイミングや継続させるアイデアが難しいなというお話です。

生体認証パッケージ


2002年頃になりますが、前職で生体認証パッケージの開発に携わっていました。
まだ世の中的にも生体認証が一般的ではない中で、指紋、顔、声紋、サイン、静脈(採用予定)、虹彩(採用予定)が組み合わせて使えるというもので、企業内での各種承認、タイムカードの代わりとして出退勤に利用等々を本人でないとダメなもの想定したもので、既存の企業システムの認証に追加で組み込めるようになっており、複数の生体認証を使えるというのは当時としては日本だけでなく世界的に見てもレアなものでした。
ただ生体認証自体が一般的に認知度や普及度が低いこともあり、なかなか売上には繋がらず数年後には大手他社に売却することになってしまいました。(同時にチームも解散)

生体認証と言えば今では皆さんが持っているスマホに指紋や顔認証が搭載されていて身近なものになっていますが、当時はスマホ自体がまだ普及されていない時期(iPhone 3Gの日本発売は2008年7月)なので仕方ないのかもしれませんが早過ぎたということでしょうね。
(ちなみに私はボーダフォンとしてその数年前からNokiaのスマホを使ってましたが指紋認証は無かった)
生体認証が一般的にスマホに搭載されるようになったのは、2013年9月のiPhone 5sからなので10年以上も開きがあります。
今であればもう少し受け入れられたのかも知れませんが、早過ぎだったんだろうなと思ってます。

GPS、AR(拡張現実)、音声ガイドを組み合わせたアプリ


こちらはGPS、AR、音声ガイドを組み合わせたAndroidでの観光地案内アプリで、2010年にお客様の依頼によって弊社が開発したもので弊社初のAndroidアプリ開発にしてはかなり凄いものになったと我ながら思ってます。
ここで開発/使用したの技術があれば、2016年に出てきたスマホを持って外に出てモンスターをゲットするゲームも作れたと思いますし、弊社アプリの方が当時の状況を含めて実現難易度は高いと思ってます。(開発は当然大変でしたが開発メンバはよく作ったなと感心)
まぁただキャラデザインやキャラの動きなどは全く出来なかったのですが。
(実際デザイン面は専門の方にお願いしました)
このアプリもお客様の発注によるものなので最終的には弊社の手を離れました。
ここで培った技術やアイデアを、自社開発として活かせなかったのは勿体なかったかとは思いますが、継続させるアイデアが出せなかったことも事実で仕方ないです。

タイミング、アイデア、継続の難しさ


個人的にも開発メンバにも良い経験と財産にはなり、各自の自信にも繋がったと思います。
良いものでも世間のタイミングと合わなかったり、継続させるアイデアが出せなかったり、会社として採算が合わずに継続出来なかったりと色々な要素が絡んでいて成功させるのはなかなか難しいなと思います。
とはいえ、タイミングとアイデア次第ともいえるので若い世代には頑張ってもらえばと。
(他力本願)

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