NW実務ほぼ未経験からCCNA資格を取得した話(試験対策紹介その2)

こんにちは。NWほぼ初心者のインフラエンジニアのおじさんです。
前回の記事に引き続き、今回もNW実務ほぼ未経験の私がCCNAを取得した際の試験対策を紹介します。
1記事にまとめるとボリュームが大きくなりますので、以下の2回に分けて投稿しております。今回は後編です。

(1)筆者とCCNAの基本的な情報共有
(2)試験対策・学習方法の紹介(←今回はこちら)

今回は具体的な試験対策を紹介します。

CCNA自体の情報や、筆者の基本的な情報については前編(その1)をご覧ください。

 


学習教材


以下を利用して学習に取り組みました。

  • テキスト
    シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集
    いわゆる「白本」と呼ばれるテキストです。全800ページほどあり大ボリュームです。
    最近、最新の試験内容に合わせた改訂版が発売されました。
    私は4月から学習開始しましたので、改定前のテキストを利用しました。

 

  • 問題集
    Ping-t
    web問題集です。CCNAについては特に手厚く、1000問程の問題やシミュレーション問題もカバーされています。
    基本無料で、アカウント登録で1部の問題を解くことができます。有料プランに登録することですべての問題を利用可能です。
    有料プランは月単位で登録が可能です。

 

  • 学習環境
    Cisco Packet Tracer
    Cisco公式が提供するネットワークシミュレーションソフトウェアです。(無料で利用可能です)
    ネットワーク構成、トラブルシューティング、プロトコルの動作をシミュレーションできます。
    PCにソフトをインストールするだけでルータやスイッチのコマンド学習が可能です。

 


学習方法


  • 学習期間:3か月半
    • 1日の学習時間:1~2時間
当初想定では3か月以内の受験を目標としていました。
ただ、想像していたよりもボリュームが多く、3か月経過時点で体感的に合格ラインには到達出来ていなかったため、やむをえず半月延長しています・・・
  • スケジュール

スケジュールごとの学習内容は以下の通りです。

時期学習内容
10か月
|
2か月
  • 白本の読み込みとワードの整理 
        • 出てきたワードの全量を説明とともに資料に整理。
          (読むだけでの暗記が難しかったため)
    • 実機(Cisco Packet Tracer)の操作学習
        • ルータやスイッチのコマンド操作の操作感を学ぶ
        • 白本の例題を題材に、コマンド操作で実現
    • 白本巻末の模擬試験を実施
        • 現時点での理解度チェックが目的
          ★ 筆者はこの時点では全く解けない状態だったため、
          下記に移行
      22か月
      |
      3か月半
      • 問題集(Ping-t)の実施
            • 全ての問題が利用できる「プレミアムプラン」を契約
            • 知識が定着するまでひたすら問題集を繰り返す。

          ★ 「ピックアップ問題」を重点的に実施
          ★ これ以外の問題も1周だけ実施

            • 選択肢がなぜ正解なのか、なぜ不正解なのかを確認しながら進める。

          ★ AI(ChatGPTやPing-t提供のAI等)を活用

        • シミュレーション問題の対策
              • Ping-tで問題が提供されているため、そちらで実施。
              • 実施期間は3日ほど
                (期間中のほとんどの時間を選択問題の学習に費やしたため)

            ★ 筆者はスケジュールの都合で短期間学習だったが、十分に時間を確保することを推奨!

        3試験
        前日
        • 白本巻末の模擬試験
            • 9割が正解できることを確認
            • 不正解の選択肢も自力で解説を読んで説明できることを確認
        • 自身で設定していた以下受験基準に到達したため、試験予約を実施。
          翌日受験。 
            • 問題集(Ping-t)の完了
            • 問題集(Ping-t)の模擬試験成績(正答率8割以上
            • 白本の巻末模擬試験の成績(正答率9割以上)

         


        試験当日


        ピアソンビューからで試験予約を行ったテストセンターに向かい、受験しました。

        受験時は以下の点に注意が必要です。

        • 制限時間
          • 試験には制限時間(120分)があります。
                • 時間はあまり余裕がありません。
                • 全問回答する時間を考慮しつつ、進める必要があります。
        •  問題
                • 一度回答を選び次の問題に進んだら、回答済問題の再表示と回答の訂正はできません。このため問題文を良く読み込んで、正確な回答が必要です。
                • 問題文は恐らく英語を日本語翻訳した文章です。
                  問いかけられている内容の意味がわかりにくい場合があります。
                  問題文から翻訳元の英文を想像することで、何を聞かれているかを多少イメージしやすくなるかと思います。
                • 基本的に問題文から該当する選択肢を選ぶ形式がほとんどです。
                  一部、問題文で求められた設定をターミナル操作で実施して回答する形式(シミュレーション問題)もあります。

         


        試験結果


        無事に合格出来ました!
        スコアは以下の通りです。

        項目正答率
        Automation and Programmability70%
        Network Access45%
        IP Connectivity92%
        IP Services70%
        Security Fundamentals80%
        Network Fundamentals70%

        私は「Network Access」の得点がいまひとつだったようです。

         


        試験結果の振り返り


        • 試験時間が足りなかった。
          最終問題まで到達する頃には終了時間ギリギリでした。
                • ある程度問題を解いてきた段階で1問あたりの所要時間を試算し、全問を解くことを最優先に取り組むことを推奨します。
                • 筆者は時間が足りずシミュレーション問題をやむを得ずスキップしましたが、それでも合格できました。
          •  パーセンテージが低い「Network Access」に関しては、恐らく時間の都合で全てスキップした「シミュレーション問題」のカテゴリかと思います。
            私が出題されたのは簡単なルーティング問題ですので、十分な時間を確保できていれば、もっと正答率を上げられたかと思います。

          なお、試験会場では完了後すぐに試験結果が書かれた書類を頂きます。
          本来はその場で合否がわかるはずですが、私の場合は「Pending(保留)」表示でした。
          その後1時間以内にピアソンビューから試験結果の通知メールが届き、ピアソンビューにログインして合否を確認出来ました。

           


          CCNA学習方法のまとめ


          • 無知識から合格レベルまで知識の定着を目指すなら問題集(Ping-t)がオススメ
            無料版では問題数に制限があるため有料プランを推奨
            なお、問題数は1000問以上ありますので、スケジュール的にもある程度の取捨選択が必要です。
            私は「ピックアップ問題」を重点的に行い、それ以外の問題は1度解くのみにしました。

           

          • 白本は全体の知識の振り返りとして利用
            私の場合は、書籍の読み込みのみでは知識の定着は出来ませんでしたので、問題集で一通りの理解をした後に白本を読み込むことで、より内容の理解が深まりました。

           

          • 実機も触る
            シミュレーション問題も出題されますので、Cisco Packet Tracerや実機ルータ、スイッチを使ったコマンド操作にも慣れておく必要があります。

           


          さいごに


          業務をしながらCCNAの勉強をするのは非常にストレスがかかりましたが、これまでよくわかっていなかったNW領域の基本に触れることができましたので、今後十分実務で役立つ知識を得られたと感じています。

          今後もさらにエンジニアとしての対応範囲を広げるため、新たな知識の習得にトライしていきたいですね。

          今回の記事がこれからCCNAを受験する方の参考となるよう祈っております!
          ここまでご覧頂きありがとうございました!

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