【体験レポート】AIと共に作るWebアプリケーション研修に参加してみた

今回は、新たにリリースした「AIと共に作るWebアプリケーション」研修の社内プレ開催に、営業企画課の立場で参加しました。カサレアルでは、新たに提供開始するコースをより良い内容にするため、社内でプレ開催を行い、受講者からのフィードバックをもとに内容を磨き上げています。
私は前職でエンジニアとしての経験がありますが、本研修では自身の理解度や立ち位置を踏まえ、エンジニア1〜2年目程度の目線で受講しました。

本記事では、

  • AIを活用した研修に興味はあるものの、具体的な内容がまだイメージできていない方
  • 今後AI研修の受講を検討されている方

研修内容の概要

本研修では、生成AIエージェントである Gemini CLI を活用し、AIとの対話を通じて Spring Boot を用いたタスク管理API をゼロから構築していきます。

単にコードを生成するだけではなく、

  • どのようなプロンプトを与えるとよいのか
  • AIとどのように対話しながら開発を進めるのか

といった点も重視した構成になっており、AIを「使う」ための考え方を学べる内容でした。

Spring Boot に不安があっても大丈夫?

この研修内容を聞いて、

  • Spring Bootって何だっけ
  • ほとんど触ったことがないけど大丈夫かな

と感じる方もいるかもしれません。

正直に言うと、私自身も過去に少し触ったことがある程度で、知識はほぼ抜けている状態でした。
それでも不安を感じなかった理由は、研修の冒頭でSpring Bootに関する前提知識の確認時間がしっかり用意されていたからです。

そのおかげで、演習に入る際の心理的なハードルはかなり下がりました。
とはいえ、完全に初学者の方にとっては、多少難しく感じる部分がある可能性はあります。

Gemini CLI を使ったことがなくても問題ない?

今回利用する Gemini CLI は、Gemini CLI上で利用するためのAIエージェントです。
API
キーの発行や認証など、初期設定が必要な点は正直なところ少しハードルに感じました。

ただし、本研修ではこうした環境構築についても一つひとつ丁寧に説明しながら進めてくれるため、初めて利用する方でも安心して取り組めます。

私自身も途中で戸惑う場面はありましたが、最終的には問題なく準備を完了できました。

研修の進め方と印象に残ったポイント

研修前は、
「プロンプトを投げて、AIにコードを書いてもらう研修なのだろう」
というイメージを持っていました。

しかし実際には、いきなりコーディングに入るのではなく、まず要件定義を書くためのプロンプトを作成し、それをGemini CLIに投げるところからスタートします。

すると、要件定義書が短時間で生成されました。
過去に要件定義書を作成した経験がある身としては、
「ここまでスムーズに形になるのか」と驚かされました。

もちろん、実務における要件定義はもっと複雑です。

本研修では

  • 記載すべき要件がある程度決まっている
  • 整理された内容をフォーマットに落とし込むという前提で、進められている点は補足しておきます

要件定義から実装までを一気につなげる体験

作成した要件定義書をもとに、次は実装計画が生成されます。
さらに、その計画を前提として必要な情報をプロンプトで渡すことで、
Spring Boot
アプリケーションのひな形が一気に生成されました。

  • 新規プロジェクトの作成
  • フレームワークの初期設定
  • DB周りの準備

といった、つまずきやすい初期工程をAIに任せることで、「開発のスタート地点」まで一気に引き上げられた状態で演習に入れる点は、非常に印象的でした。

その後は、生成されたコードをベースに、

  • コードの改善
  • 機能の追加・拡張

Gemini CLIと対話しながら進め、実際にアプリケーションが動作するところまで確認します。
手を動かしながら成果を確認できたのは、とても良い体験でした。

AIを使う難しさと「理解すること」の重要性

一方で、この研修を通じて AIを使うこと自体の難しさ も感じました。

講師が用意したプロンプトをそのまま投げても、必ずしも想定通りに進まない場面があります。
そうした場合には、

  • なぜうまくいかなかったのかを考える
  • プロンプトを調整し、AIと対話しながら解決策を探る

といった試行錯誤が必要になります。

また、強く印象に残ったのが 「AIが書いたコードを理解することの重要性」 です。
生成AIを使えば、フレームワークの理解が浅くても一定のコードは書けてしまいます。
しかし、AIが生成したコードであっても、説明責任は開発者自身にあります。

この研修では、AIは万能ではないという前提に立ったうえで、AIとどう向き合い、どう活用していくかまでを学べる点に大きな価値があると感じました。

まとめ

今回「AIと共に作るWebアプリケーション」研修を受講して感じたのは、
今の時代、生成AIを使わないのは正直もったいないということです。

本研修では、

  • AIによる開発効率化を体験できる
  • 開発のスタート地点を大きく引き上げられる
  • それと同時に、AIを使う難しさや向き合い方も学べる

といった学習体験ができました。

今後さらに内容がブラッシュアップされていくと聞いています。
AI
を活用した開発に少しでも興味がある方には、ぜひ一度受講してみてほしい研修だと感じました。

※本記事で紹介している内容は、プレ開催時点での体験をもとにしたものです。
今後は受講者からのフィードバックを踏まえ、研修内容が一部変更・改善される可能性があります。

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