先月日本向けにGeneXus 16 Upgrade 6がリリースされました。
国内では実に5カ月ぶりの新バージョンですね。
GeneXus wikiのGeneXus 16 Upgrade 3以降の更新内容に、下記のような記載があります。
IDE
・ビルドのパフォーマンスを改善しました。
ビルドパフォーマンス
・並行パターンインスタンス生成 (SAC #43331)
・指定パフォーマンスの改善 (オブジェクト指定の所要時間が数分からわずか数秒に改善)
ビルド
・様々なパフォーマンスの改善
最近のリリースでビルドパフォーマンスの向上に力を入れているみたいですので、今回は実際にどの程度向上したのか調べてみました。
環境の準備
GeneXus 16 Upgrade 2 + WorkWithPlus 12.26の環境で4つのトランザクションを作成し、それぞれのトランザクションにWorkWithPlusのパターンを適用。
WorkWithPlusのデザインシステムウィザードでは「Material Pro」を選択し、セキュリティの設定を「なし」に変更した以外は変えずに設定。
上記環境ですべてリビルド後、GeneXusを起動し直して測定。
測定後にGeneXus 16 Upgrade 6で同一のKBを開いてすべてリビルド後、GeneXusを起動し直して測定。
測定方法
純粋なビルド時間を測定するため、DBの再編成が発生しない状態で「すべてリビルド」を実施。
また、リビルドを連続で行うと、2回目の方が早く終わるという経験があるため、2回測定しました。
測定結果
GeneXus 16 Upgrade 2
- 1回目:5分3秒
- 2回目:4分44秒
GeneXus 16 Upgrade 6
- 1回目:2分26秒
- 2回目:2分8秒
な、なんと、ビルド時間が半減しています!
驚くべき進化ですね!
まとめ
今回は測定用にサンプルとして作成したKBなのでオブジェクト数が少なかったのですが、実際のプロジェクトではオブジェクト数が非常に多くなるので、ビルド時間の短縮はとても助かります。
旧バージョンで開発しているプロジェクトに、GeneXus 16 Upgrade 6へのアップグレードを提案したいと思います。